セーター

 

洋服の収納は、引き出し一杯分。

今の仮住まいには、収納に余裕がないので仕方ないが、

洋服の数やアイテムを把握しやすい長所と、

厚手ニットはかさ張るので、

数を持てないことが強いて言えば短所だ。

  

昔セール会場で購入したニットがある。

綿、麻、シルク、ウールの混紡

色も初雪のような霜降りグレーだったので

一年中着られる優れものだった。

 

とても大切にしていたので

季節に一度か二度袖を通して

あまり着て歩かないのがよかったのか、

十年以上長持ちした。

 

だけど経年劣化には勝てず、

肩や脇の下など、よく摩擦するところから

糸が痩せて広い範囲に、穴が開いてしまったのだ。

 

大事な一着だったので

ニット専門店などをはしごし、相談した。

 

「これはもう古すぎる。

小さな穴なら、こうやってふさげるんだけどね」と、

知恵を分けて頂いたが、引き受け手はなかった。

 

これはもう仕方ないと

手放したのが5年前だった。

 

すると昨年、

ほぼ同じようなニットが店頭に並んでいた。

デジャヴのように「半額」で。

これはもう…と

ワゴンセールから救出し、ほくほくと連れ帰った。

嬉しくて、冬の間はずいぶんと着た。

 

先日の衣替えで再点検、

広げてみたら、脇の下に穴が開いていて

肩の後ろにも同じくらいの穴があった。

がっかりするところなのだろうけど、

なんだかわくわくした。

 

前回のニット専門店で教えて頂いた

「ちいさい穴なら、こうやってふさげるんだけどね」の

知恵をまだ覚えていたので、

同じような色の糸を購入し、

穴をふさいでみると目立たなくなった。

もしかしたら、購入すればいいだけのことかもしれない。

 

もうダメというところまで

使ってみると、

今までとはまた違う愉しみが待っている。

 

「好きな洋服を こざっぱり 最後まで着る」

今はそれが私にちょうどいい、心地よいのだ。

 

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お題「お気に入りの部屋着」

 

お題「捨てられないもの」